学校に、生徒の姿が戻ってきました。
3月の末に予定していた入学者説明会です。
スタートを待ちわびた新入生が、
やっと顔をそろえました。
あの地震から1ヶ月です。
3/11の14:46が、
つい昨日のような、ずいぶん前のような。
だれもが生まれて初めての体験をしたこの1ヶ月から感じる、
矛盾した思いなのかもしれません。
多くの方が命を失い、住む場所を失い、築き上げた生活を失いました。
いまだ行方がわからない人が14608名。
避難所にいる人が151115名。
「1か月たったのに」です。
4/7の大きな地震の影響もあいまって、
仙台市内でもガスの復旧はまだ途上ですし、
一度直した道路には再び亀裂が入り、
地下鉄やJR線の全面復旧はなかなか進まず、
毎日、余震が続いています。
一方で、今までの「日常」とは違う形であっても、
私たちの生活は止まらずに続いていくものです。
津波の被害が大きかった地域にも新学期はやってきますし、
あんなに寒かった日々が嘘のように、
桜はつぼみをふくらませています。
新学期を迎える東松島市の保育所の先生からお話を聞きました。
「津波で机もイスも、おもちゃも絵本も水につかりました。
積み木やブロックは、泥を洗って使います。
建物が使えなくなった他の保育所の子どもたちも受け入れるんです。」
教職員で呼びかけて、絵本を集めました。
みなさんから寄せられた文房具の一部と一緒に、
今週末に届けます。