廊下を歩く校長先生の手に、
「航空便で」と書かれた小包箱。
中に入っていたのは・・・
たくさんの手紙です
「ポーランドに送るのよ」と。
送り先は、ポーランドのクラコフにある日本語学校。
この学校の生徒たちは、昨年の震災の後、
カトリック学校というつながりから、
私たちの学校へ手紙やクリスマスカードを送って下さいました
ところで、クラコフってどんな街なのでしょう。
クラコフ第二高等学校付属日本語学校の校長先生からいだいたメールによると…
「クラコフは、ポーランドの京都といっても過言ではなく、
京都と同じく第二次世界大戦で戦火を免れたため、
中世の面影をそのままに残している、
ヨーロッパでも数少ない古都でございます。
実際の所、日本人にはほとんど 馴染みのない町でございますが、
アメリカの有力ガイド ブックによりますと、
『ヨーロッパのベスト5都市』の一つに挙げられた、
ヨーロッパにおきましては観光客数300万の大変有名な町でございます。
その上たいへん興味深いのが、
この町の人口80万のおよそ30%が学生という点。
・・・
その観光都市でもあり、学生都市でもあるクラコフに、
私どもの高校と日本語学校がございます。
学生都市ということもございましょうが、
教養講座に市全体が力を注いでおり、
私どもの日本語講座には
中欧諸国では最大の270名ほどの学生が在籍しております。
生徒は第二高校の生徒を中心に、下は小学生から、
上は大学生、作曲家、医師などと幅広い年代層を誇り、
その30%ほどが毎年日本政府が主催する日本語の検定試験を受験、
合格しております。
受講している大学生のほとんどがアルバイトして日本語の学費を賄い、
中高生の中にも
クリスマスや誕生日のプレゼントとして家族に日本語の授業を所望して
講座に参加している子供たちもいるほどです。・・・」
もうすでに文通を始めている生徒もいるようですが、
今回は高校の白百合生や教員が、
ひとりひとりに返事を書きました。
これから、海を越えて届けられるメッセージです
本日、航空便で送りました。
クラコフのみなさん、待っていて下さいね