【教員コラム〜教員から生徒へ〜】

本校では、毎日放送朝礼が行われます。その中で、月曜日は校長先生から、木曜日は様々な先生方から生徒へのお話がされます。宗教的な内容やその時期にあったお話、生徒へ伝えたいメッセージなど様々です。

【朝礼講話: 2024年7月11日(木)担当:数学科 庄子佑希先生

みなさんおはようございます。高校Ⅰ年2組副担任, 放送部顧問の庄子です。

4月に白百合にきて, みなさんと学園生活を送るようになって早三か月が経過しました。少しずつ学校に慣れ, みなさんと関わる機会も徐々に増えてきたことを嬉しく思います。

先月の学園記念日には大規模な記念行事が行われましたが, 今月も合唱コンクールという学園全体の大きな行事がいよいよ来週に迫ってきました。昼休みと放課後の練習からも, 先週以上の熱気が伝わってきています。

さて, 今回の合唱コンクールや部活動の大会においては, パフォーマンス後に各団体や個人に対して, 順位やそれに応じた賞が与えられることになるわけで, どのクラスも1つでも良い順位を目指して取り組んでいることと思いますが, 残念ながら輝かしい結果を得ることができるクラスは一握りに限られています。私は高校時代, 高校野球に青春のすべてを注ぎ込んできましたが, 全国に約3500ある野球部の中から甲子園優勝という栄冠を勝ち取ることができるのはたったの1チームだけです。それ以外の3499チームは必ず負けてしまいます。今回の合唱コンクールも, 1つのクラス以外は必ず何かしらの悔しい思いをしなければなりません。

では, トップに立つことができなかった大勢のクラス, 負けてしまった3499チームは何も得ることができないのか, やってきたことが無駄だったのか。そうではありませんよね。もちろん, トップに立ち, 心も表情も晴れやかに終われるに越したことはありませんが, 大切なのはそこに至るまでの過程・取り組みだと思います。

本気で取り組んでこなかったが, たまたま良い結果を獲得できたクラスと, 本気で取り組んできたが, 賞まではあと一歩届かなかったクラス, どちらの結果に価値があるか, どちらのクラスが今後に繋がるものを得られるかと問われれば後者だと思います。

本番まであと少し。トップに立つ一握りになれるかどうかは誰にもわかりませんが, それに向けて個人個人が努力し, クラスで団結するチャンスは平等に与えられています。本番当日にどんな結果が出ても, 個人としてもクラスとしても「しっかりやり切れた」「この行事によって成長できた, クラスに一体感・団結力が生まれた」と感じることができるよう, 残りの短い期間, 精一杯取り組んでほしいと思います。

私にとって初めての合唱コンクール。みなさんのハーモニーと真剣な表情, そして終わったあとの成長した姿を楽しみにしております。

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