【教員コラム〜教員から生徒へ〜】

本校では、毎日放送朝礼が行われます。その中で、月曜日は校長先生から、木曜日は様々な先生方から生徒へのお話がされます。宗教的な内容やその時期にあったお話、生徒へ伝えたいメッセージなど様々です。

【朝礼講話: 2024年10月10日(木)担当:駒形先生

皆さん、おはようございます。国語科主任の駒形です。10月、読書の秋ということで、物語の大切さについてお話をします。物語といえば、まずは読書を通じて触れることが多いだろうと思います。本には様々な物語があり、皆さんを喜ばせるものがたくさんあります。ジャンルにはさまざまなものがあり、私小説、ミステリー、ライトノベルなどのファンタジー、などが代表的ですね。また、本を読むのが大変だ、と考えている人も少なからずいるかもしれません。こんなことを言うのは国語の先生としてどうか、と思うこともありますが、漫画やテレビドラマなどは、より負担感なく物語に触れることができるようになっています。それらもまた、とても面白いものだと思います。

ぜひ、この秋の夜長、物語にたくさん触れてください。さまざまな効果はありますが、何よりも、自分の体験しないこと、しなかったことを面白いと感じてほしいのです。難しい言い方をしますが、自分以外の人生を追体験することの面白さを分かってほしいのです。これはもちろん、国語の問題における読解力の向上にはつながります。けれども、私が言いたいことは、皆さんそれぞれの人生の幅を広げてほしいということです。さまざまな物語の中には、色々な考え方を持った登場人物がいます。もちろん、みなさんそれぞれの考え方とは異なる登場人物も多いでしょう。その考え方の通りになれとは言いません。ただ、良く知ってほしいのです。たくさんの考え方を知ることは、たくさんの人間を知るということに繋がります。たくさんの人間を知ることは、たくさんの友達を受け入れることに繋がります。皆さん自身の人生をより良く彩るため、物語を通じて、ぜひみなさんの人間としての幅を広げ、もっと良い人生を歩めるようにしてください。

最後に、次のことに心がけて物語に触れてほしいとお願いします。たくさんの物語に触れてほしいと言いましたが、できれば、これまで読んだことのないジャンルの物語にチャレンジしてみてほしいのです。人間としての幅を広げるためには、これまでになかった物語に触れるのが一番です。食事でもそうですが、物語においても、「食わず嫌い」はせず、この秋に一度は触れてみましょう。案外、面白いかもしれませんよ。これで、お話を終わります。

関連記事