本校では、毎日放送朝礼が行われます。その中で、月曜日は校長先生から、木曜日は様々な先生方から生徒へのお話がされます。宗教的な内容やその時期にあったお話、生徒へ伝えたいメッセージなど様々です。
この紫山日記でも、「教員コラム~先生から生徒へ~」ということで内容を伝えていきたいと思いますので興味のある方はぜひお読みください!
【朝礼講話:読書週間について 2023年10月26日(木)担当:星 佐都子先生】
おはようございます。
明日、10月27日から11月9日まで恒例の読書週間です。今年の多読クラスは中学校が1位 1年1組、2位 1年2組、3位 3年3組、高校生は1位 エンカレッジコースとⅡ年1組、2位 Ⅰ年1組、3位 Ⅰ年2組です。入賞したクラスには表彰状がありますので、クラスで掲示してください。
今年の読書週間の標語は、「私のペースで しおりは進む」さてみなさんは今、しおりを挟んでいるような読みかけの本を持っているでしょうか?毎日少しずつ読むのでもいいので、いつも読みかけの本を持っていてほしいものです。
ところで、やらなければならないことがあるのに、なんとなく憂鬱で後回しにして、どんどん状況が悪化してしまうことありませんか?宿題をしなければならないのにスマホをいじってしまいなかなか始められないとか、早くやらなければならない仕事があるのに、面倒でついつい後回しにしてしまうとか、毎日掃除しなければと思っているのに、先延ばしにして1週間も掃除していないとか。
わたしもやらなきゃと思っていても、なんとなくやる気が出ず、やるべきことができなかったということが多々あります。そのたびに自分の意思の弱さに自己嫌悪し、憂鬱な気持ちだけ大きくなっていき、またやらなきゃいけないことを延ばすという悪循環におちいることがあります。
そんな私に目からうろこの本をみつけました。
『めんどうくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法』という本です。望まない結果が訪れるとわかっているのに、なぜ必要な行動を優先的に行えないのかという問題を心理学の専門家が行動分析学の分野から考えた本です。その本によると原因は意思が弱いせいではなく、必要なのは自分の置かれている環境を調整する技術であり、後回しの癖をセルフマネジメントによって解決するという方法が書かれています。興味のある人は読んでみてください。
先日読んだ藤原正彦さんの『本屋を守れ』という本にはこんなことが書いてありました。「インターネットで得られるのは「情報」、孤立した「情報」がつながることが「知識」になり、「知識」がつながることが「教養」になる。「情報」を知識や教養まで高めるには本を読むしかない。本を読んだ後、物語や記述の内容に思いを巡らせたのち、身の回りの現実に当てはめて再び考える、この読書時の脳の働きが人間の教養をはぐくむ」と。
読書の秋です。今朝Teamsで配信した図書委員によるおすすめの本を特集した「読書週間ゆり図書コメント」をみて、ぜひ読書の秋を探してみて下さい。
図書館では読書週間中、図書委員が描いた読書週間ポスターと文豪たちの写真を使った「私は誰でしょう?クイズ」が掲示されています。また期間中に本を借りた方には、本屋さんからいただいた粗品をプレゼントしますので、ぜひ図書館に来てください。これでお話を終わります。