函館にある外国人墓地に向かう途上、不思議な光景を目にしました。
道の脇に、少し広めのスペースがあり、一人の男性が椅子に座って鳥に餌をあげているのです。
ふつうは鳩が寄ってくると思うのですが、その時は黒いカラスが何羽も集まって餌をついばんでいました。
当時の私は、カラスの良さは人に媚(こ)びないところだと思っていましたので、その光景を見て
「烏よ、おまえもか」と、思わず裏切りにあったシーザーの心境となったわけです。
聖書にもカラスは何回か登場します。
エリアという預言者を助けるために、毎日パンや肉をエリアに運ぶように神様はカラスに命じました。
(列王記上17:2~6参照)
イエスは、日々の食べ物に不安を抱き、飢えを恐れている人々に言いました。
「烏(カラス)のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。
だが、神は烏(カラス)を養ってくださる。
まして、あなたがたは、鳥(カラス)よりもどれほど優れた者であることか。」(ルカ12:24)
ちなみに、マタイはカラスの代わりに「空の鳥」と書いています。(マタイ6:26)
聖歌「ごらんよ そらのとり」の歌詞はこちらからとられています。
カラスは嫌われることが多いのですが、神はカラスにも分け隔てなく使命を与え、
イエス様の話のネタとしても提供しておられます。
スール吉田