天候に恵まれ、日中は過ごしやすい一日となりました。あっという間に今日で研修5日目、後半戦に突入です。
今日は予定が変更になり、午前中に半日エクスカーションで大英博物館へと出かけました。
8時半出発といつもより早い朝になりましたが、生徒達は寝坊することも無く時間通りに集合しました。しかし時間が20分経過してもバスが出発する様子がありません。一緒にエクスカーションに行く予定の他国生徒の何名かが遅れており、Ardmoreのスタッフが探している様子でした。
生徒達はこの研修で毎日同様の事態に遭遇しています。とにかく国際色豊かなこのブルネル大学では、指定された時間に集まらない留学生が多くいます。Ardmoreスタッフの多くは「日本人がベスト」「私は絶対日本人が一番好き」と口を揃えます。それはこの時間厳守を始めとした他人に対する礼儀正しさから得られる評価であり、時間を守らない、きちんと人の話を聞かないといったことが日常的に起こる世界において絶大な敬意の対象となっています。
結局9時過ぎにブルネル大学を出発し、約1時間で大英博物館に到着しました。
自由見学の時間であったため、待ちに待ったといった様子の生徒達はすぐに博物館の中へと散って行きました。お目当ては下調べもしていたようで、定番で外せないロゼッタストーンやミイラを始めとする非常に豊富な古代エジプトの展示、日本美術の展示など、限られた時間ではありましたが良い見学になったようです。
午後はいよいよ英語レッスンがスタートしました。連絡ボードに貼られたクラス分けを確認し、各教室へ移動です。
今回のクラス分けは生徒がよく分散しており、1クラス13名程度に対し日本人1~4名といった状況です。英語を学び、挑戦する環境としては素晴らしく良いと言えます。
終了後感想を聞いてみると、難しかったという意見が想像通り多くを占めました。クラスによっても内容は違いますが、今日は演劇の作成などを中心に活動したようです。発言が出来なかった、全くついていくことが出来なかったとショックを受ける生徒もいれば、何を言っているか分からなかったが、テンションを上げてノリを合わせてやり切った、という生徒もいました。イギリス到着直後にはまだまだ希薄だった逞しさが備わってきているように思います。語学学校のレッスン初日はある意味「いかに自分ができないか」を知る貴重な機会でもあります。
イブニングアクティビティは到着日に少しトライしたスカベンジャーハントでした。しかし今度は留学生も含め100名以上の規模での実施になります。要領を得ている生徒達は勢いよくスタートしていきました。中には留学生とチームを組みキャンパスへ出かけて行った生徒達もいました。そして初日とは比較にならない量の課題をこなし帰ってきたことにも生徒達の成長を実感しました。
イブニングアクティビティの後には、生徒達が発案してArdmoreのスタッフに交渉し、今週金曜のアフタヌーンアクティビティの時間に実施することになった日本文化紹介イベントについて生徒同士のミーティングが行われました。具体的に何をやるか?どうやるか?部屋の規模はどうするか?人集めの方法は?など、生徒達は意見を出し合っていました。一人一人が中心となる当事者意識が、日々の活動を通じて着実に育ってきているのを感じます。イベントを成功させ、今後の大きな自信に繋げていって欲しいと強く願います。
食事の時間にも、一歩を踏み出し声をかけて食事を取る姿が見え始めました。
1分1秒を無駄にせず成長できる環境がこのイギリス研修にはあります。本当に身に付けなければならない自分で考え自分自身と向き合う力を、残りの6日間全力で育んでもらいたいと思います。