【教員コラム〜教員から生徒へ〜】

本校では、毎日放送朝礼が行われます。その中で、月曜日は校長先生から、木曜日は様々な先生方から生徒へのお話がされます。宗教的な内容やその時期にあったお話、生徒へ伝えたいメッセージなど様々です。

【朝礼講話: 2024年7月4日(木)担当:音楽科 若松沙織先生

おはようございます。暑い日々が続いていますが、ちゃんと食べてちゃんと寝てちゃんとした生活していますか?

合唱コンクールが近づいてきています。歌うと言う事はとてもエネルギーを消費します。他の楽器と違って自分の体が楽器となるわけです。しっかり栄養をとって体調を万全にし、当日を迎えることなど、声を出す前の環境づくりはとても大切なことです。
昨年度も、合唱コンクールの1週間前位に、この放送朝礼講話を担当しました。どんなことを話したか、覚えている人はいますか。
料理の話をしたと思います。グツグツに煮た具材にいかに味をつけていくか、というようなことを話しました。
1年ってあっという間ですね。

さて、どのクラスもだいたいは音取りもできて来たところだと思います。
ここから、メロディーを楽譜通りに歌うところで満足するのではなく、楽譜には記載されていない部分、たとえば間の取り方、作詞作曲者の想いをメロディーにのせていくことがこれからのポイントだと思ってください。特に自由曲は、自分たちが1番伝えたい場所、1番伝えたい言葉をピックアップして、表現を考えてみてください。

歌詞は文章のようになっていると思いますが、一つ一つ単語を取り出して、どういう気持ちで歌うのか、勢いが必要な言葉なのか、一つ一つ言葉を大切に歌う方がよいかなど、研究していけば時間が足りないくらいだと思います。そこまでクラスで突き詰めることができたらきっと色彩感豊かな合唱を作り出せることと思います。

歌の上手い人や歌いたい人が1人で歌えばいいのでは?人間関係いざこざを起こしてまでやる必要ないのでは?と思う人がいるかもしれませんがなぜ合唱コンクールがあるのでしょうか。ほとんどの学校現場では、この合唱コンクールを大きな学校行事として長年取り扱っています。

みんなで歌うということは、皆さんが予想しているよりはるかに、一体感を高めることができるからです。

民謡や綱引きのことを思い出してください。田植えの時の歌や漁を行う作業している人たちがみんなで同じ歌を歌ったり、綱引きで掛け声をかけ合うことによって、一体感を感じたり、作業も捗る。昔から人びとの生活の隣に歌がありました。

合唱は、クラスの一体感を高める最高の機会です。
縁あって同じクラスになった友と一緒に、みなで一つの合唱を作り上げてください。本番の皆さんの演奏を楽しみにしています。 

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