放送朝礼講話

10月30日(木)朝礼講話 担当:図書館 星先生

おはようございます。

10月27日から11月9日までは恒例の読書週間です。

今年の多読クラスは1位 中学1年2組、2位 中学1年1組、3位 高校Ⅱ年1組でし

た。この3クラスには「たくさん読んだで賞」の賞状をラックに入れましたので、ぜひ教室

に飾って下さい。

今年の読書週間の標語は、「こころとあたまの、深呼吸。」です。

みなさんは最近、読書という「こころとあたまの、深呼吸」をしているでしょうか?

今年度図書館でちょっとしたブームになった本は吉田修一さんの『国宝』です。

映画を観た人が図書館に原作を探しにくるのですが、この『国宝』という小説は、2017年から1年間、朝日新聞に連載されたもので、作者の吉田修一さんは黒衣クロゴ(「くろご」とは歌舞伎の舞台において、俳優を補助する裏方)として歌舞伎の舞台裏を3年間にわたり取材して書いたそうです。そして8年後の今年、映画になったわけですが、原作の小説は上下巻の819ページあります。それを3時間半の映像にまとめるのですから、小説には映画にはなかったエピソードがたくさん出てきます。読んでから映像をみるか?観てから、原作読むか?これは永遠の問いかもしれません。図書館にはほかにも映画化、映像化されたものの原作がたくさんあります。ぜひ図書館に原作本を探しにきてください。

ところで、私は先日スーパーでイチジクを見つけ、甘露煮を作ろうと思いました。

今年は極力甘さを抑えて作ろうと思い、クックパットやクラシエといった料理サイトを検索していたのですが、なかなか好みのレシピが見つかりません。

そうだ、AIに聞いてみようと検索してみたところ、すぐにぴったりのレシピを教えてくれました。「なんだ、もうクックパットはいらないのか」と感心したのですが、

「そうだ、一応本でも調べてみよう」と図書館で探してみました。そうしたら泉図書館で『いちじく好きのためのレシピ』という本を見つけました。その本には、いちじくは甘露煮だけではなく、ジャムにケーキ、焼き菓子から、サラダやお肉まで、いちじくのいろいろな料理の仕方が載っていました。またいちじくにはいろいろな種類があること、起源、栄養や効能、調理のコツまでが載っており、おもわず熱心に読んでしまいました。

何かの本に書いてありました。

インターネットで得られるのは情報、本で得られるのは教養だと。

いちじくの料理の仕方を教養というのは少しおおげさかもしれませんが、本をみなければ私は永遠に「イチジク=甘露煮」という概念から離れられなかったかもしれません。

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