イギリス2日目の本日は、現地スタッフをして「奇跡的」というほどの快晴で、昨日の肌寒さから一転汗ばむ陽気となりました。
そんな恵まれた天候の中、本日はオックスフォード大学の見学研修に出かけました。
昨夜は遅くまで活動しましたが誰も寝坊することなく朝食を取り、その後バスで約1時間移動してオックスフォードに到着です。
生徒達からは目に入る景色に感嘆の声が上がりました。イギリスの長い歴史を体現する美しい建物と街並みを実際に自分の足で歩く感動はひとしおだったようです。
バスを降り少し移動すると、まずはオックスフォードの一角The Old Placeにあるチャペルの一室で、オックスフォードに通う大学院生細川さんとの座談会となりました。昨日に引き続き、白百合の生徒達のためにお越し頂いたスペシャルゲストです。
細川さんは現在オックスフォード大学の博士課程で言語学を研究されています。イギリスに来て10年。
うち3年間は働いていたこともあるそうです。
もともと海外留学など全く興味関心が無かったそうですが、高校生の時に行った全員参加の海外短期研修がきっかけとなり、現在の自分があるということでした。
高校生の頃から英語は好きだったけれど、いざ海外に行ってみて全く聞く/話すが出来なかったショックや、しかし諦めずに挑戦して伝わった瞬間の鳥肌が立つような喜びの瞬間のお話は、今の生徒達にとってよりリアルに共感できるものであったかと思います。
40分ほど自己紹介を頂いた後は質疑応答となり、昨日踏み出せず質問出来なかった生徒達からも手が挙がりました。
身近に感じられるお話が多くあり、「最後には思い切ってやってみるだけ。意外と何とかなる」という細川さんの言葉に、ある生徒からは「迷いが晴れた」という感想がありました。海外に進学する、海外で働くというキャリアをイメージする大変有意義な時間になったかと思います。
その後荘厳な佇まいのクライストチャーチ前でパックランチを食べ、クライストチャーチの見学時間が来るまでのひと時を班別の散策時間としました。広大なショッピングエリアですが、全員無事に時間通り集合することができ、その後クライストチャーチカレッジの見学へと移りました。
クライストチャーチはあのハリーポッターの舞台になったこともあり、生徒達も訪問を心待ちにしていました。現在も授業や食事、寮生活が営まれていることが信じられないような、まさに物語の中のような空間に生徒達も感激したようです。細川さんのように将来ここで夢に向かい学ぶことも可能であることを、この研修を通してより具体的に描いていって欲しいと思います。
オックスフォードから大学に帰るとすぐ夕食の時間となりました。この土日で新しく入ってきた留学生と出ていった留学生がおり、カフェテリアは期待した通りいくらか落ち着いた雰囲気になっていました。昨日は雑多でエネルギッシュな雰囲気に圧倒されていた感のある生徒達もこれならば、と期待するところです。
様子を見ていると全員が再び白百合の生徒同士で固まり食事を始めました。昨日に続き、2日目も目の前にたくさんあるチャンスを活かせずか、と思われましたがしかし、ある2人の生徒が留学生3人組に声をかけ、交流を始めました。一緒に写真を撮り、会心の笑顔でカフェテリアを後にしていきました。他の4人組は自分たちから声をかけたわけではないものの、あるきっかけを生かし本日到着したドイツ人の留学生と一緒に食事を取って仲良くなっていました。
「やらなければ」という機運が生徒達の中でいよいよ動き始めたようです。最初の一歩を自分たちの力で踏み出したことは、大変大きなことです。あとは一歩もう一歩と歩き出すだけと思います。このイギリス研修は「自分で創り上げる」研修です。その意味と何をここで成し遂げ日本に帰るのか、改めて自分と正面から向き合って考え、明日からの活動に全力を尽くしてもらいたいと思います。
イブニングアクティビティはムービーナイトで、留学生と一緒に映画鑑賞でリラックスした時間を過ごしました。
明日はプレースメントテストが行われます。英語クラスの所属先が決まるテストですので、生徒には持てるベストを尽くしてもらいたいと思います。